石油ファンヒーターの1時間あたりの電気代と灯油代っていくら?

ヒーター/電気ストーブ

強力に部屋を暖めてくれることから、寒冷地で使われることの多い「石油ファンヒーター」。今回は、この石油ファンヒーターの1時間あたりの電気代と灯油代を調べてみました。

なお、他のヒーターとの電気代の違いが気になる方は、「【完全版】ヒーターの特徴と違いを徹底比較してみた」もご覧ください。

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1. 石油ファンヒーターの電気代と灯油代(1時間あたり)

石油ファンヒーターでは、下記の4モデルを検証に使用しました(2020年12月時点で価格.comで人気トップの4機種)。ダイニチ社とコロナ社の製品が人気のようで、今回は両社の12畳用と20畳用の2種類のモデルで比較してみました。電気代と灯油代を合わせた1時間あたりの料金は、12畳モデルの弱モードで5円、強モードで25円。20畳モデルでは弱モードで10円、強モードで40円が目安のようです。なお、このほとんどは灯油代で、電気代は1時間あたり0.3円〜5円と、全体の金額の10%にも満たない金額で、あまり大きな割合を占める金額ではありません。

  • 12畳モデル:弱モードは5〜7.5円、強モードは25円〜28円
  • 20畳モデル:弱モードは6〜12円、強モードは37円〜50円
製品名本体価格
消費電力
電気代
(1時間)※
灯油 燃料消費量灯油代
(1時間)※

ダイニチ「S TYPE」
(FW-3219S、12畳まで)

12,998円強: 98W
弱: 52W
強:2.6円
弱:1.4円
強:0.311(L/h)
弱:0.072(L/h)
強:24.9円
弱:5.8円

コロナ「G32タイプ」
(FH-G3220Y、12畳まで)

11,800円強:20W
弱:11W
強:0.5円
弱:0.3円
強:0.310(L/h)
弱: 0.061(L/h)
強:24.8円
弱:4.9円

ダイニチ「L TYPE」
(FW-5620L、20畳まで)

20,800円強:190W
弱:80W
強:5.0円
弱:2.1円
強:0.544(L/h)
弱:0.120(L/h)
強:43.6円
弱:9.6円

コロナ「WZシリーズ」
(FH-WZ5720BY、20畳まで)

39,500円強:23W
弱:12W
強:0.6円
弱:0.3円
強:0.449(L/h)
弱: 0.070(L/h)
強:35.9円
弱:5.6円

※ 本体価格は2020年12月の記事執筆時点での価格.comでの最安値
※電気代の計算:[消費電力(kWh)×26.5円×1時間]で計算。26.5円は東京電力「従量電灯B」の第2段階料金
※灯油代の計算:[1,441円(2020年12月時点の灯油価格18ℓあたりの全国平均)÷18(ℓ)×各製品の燃料消費量]で計算

こうしてみると、やはりポイントは灯油代ですね。出力の強さや部屋サイズによって消費する灯油代が大きく異なるようです。強モードで部屋を暖めるまでは25〜50円とお金がかかりますが、一度部屋が暖まってからは5〜10円と覚えておけば良いのでないでしょうか。

 

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2. 石油ファンヒーターの使い方と特長

石油ファンヒーター

石油ファンヒーターは灯油を燃焼するため、暖房パワーはかなり強く、エアコンと同様に「部屋全体を暖める」効果がある一方で、光熱費はエアコンと比較して安くなる、と一般的には言われています。

一方で、最大のデメリットは「灯油を調達する必要性がある」という点です。そのため手軽に導入することができません。寒冷地を除くと、なかなか手が出しずらいというのが正直なところではないでしょうか。

改めて、他のヒーターとの違いは「【完全版】ヒーターの特徴と違いを徹底比較してみた」にまとめていますので、参考にしてみてください。

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3. まとめ

  • 石油ファンヒーターの電気代と灯油代の合計は「12畳モデルの弱モードで5円、強モードで25円。20畳モデルでは弱モードで10円、強モードで40円」
  • 電気代は1時間あたり0.3円〜5円と、灯油代に比べると圧倒的に少ない(10%未満)
  • エアコンと同様に部屋全体を強力に暖めることができる。灯油を調達する必要性があるのが最大のデメリット。
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