ハロゲンヒーターの1時間あたりの電気代は弱モードで8円、強モードで25円です。十分に安いと思いますが、使い方を間違うと「本体価格と同じくらいの電気代」を支払うことになりますので、注意が必要です。今回は、実際の機種で、ハロゲンヒーターの電気代について、調査した結果をご紹介します!
1. ハロゲンヒーターの電気代は弱モードで8円、強モードで25円
ハロゲンヒーターの最大のメリットは「本体価格の安さ」ですが、「本体価格が安くても、月々の電気代は高いんじゃないの!?」と勘ぐってしまう方も多かったのではないでしょうか。
ハロゲンヒーターの月々の電気代を検証してみると、だいたい1時間あたり、弱モードで約8〜10円弱、強モードで約25円の電気代がかかっていることがわかりました(下記は2020年12月現在、価格ドットコムで人気の3モデルを元に調査)。
製品名 | 本体価格 ※ | 消費電力 ※ | 電気代 (1時間)※ |
日立「ハロゲンヒーター」 (HLH-HS307) | 8,769円 | 強:1000W | 強:26.5円 中:17.8円 弱:8.7円 |
テクノス「スリムハロゲンヒーター」 (PH-317) | 2,980円 | 300W | 8.0円 |
ユアサプライムス「スリム型ハロゲンヒーター」 (YA-H400Y-W) | 2,700円 | 400W | 10.6円 |
※ 本体価格は2020年12月の記事執筆時点での価格.comでの最安値
※ 消費電力は50Hzのケースを使用
※ [消費電力(kWh)×26.5円×1時間]で計算。26.5円は東京電力「従量電灯B」の第二段階料金
「どれくらいの月額料金になるか」はご家庭の使用方法によって異なりますが、ハロゲンヒーターだと、ピンポイントでの使用が多いと思いますので、大体0.5時間〜1時間程度の利用が多いのではないでしょうか。強モードで使用した場合の月額料金目安は下記の表の通りです。
強モードで1日平均1.5時間を超えると、ハロゲンヒーターだけで1000円以上も電気代がかかりますのでご注意ください。「本体価格が安いから」ハロゲンヒーターにしようと決めた人も少なくないと多いますが、使い方を間違うと「本体価格と同じくらいの電気代」を支払うことになりますので十分にご注意ください
1日の使用時間 | 1日の電気代 | 月額の電気代 |
0.5時間 | 12.5円 | 375円 |
1時間 | 25円 | 750円 |
2時間 | 50円 | 1,500円 |
3時間 | 75円 | 2,250円 |
※1時間のハロゲンヒーターの電気代を25円としました
2. ハロゲンヒーターのメリット、デメリット
ここで、ハロゲンヒーターの特徴についても、ぜひご紹介させてください。なお、他のヒーターとの電気代などの違いが気になる方は、「【完全版】ヒーターの特徴と違いを徹底比較してみた」もご覧ください。
メリット |
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デメリット |
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ハロゲンヒーターは、「遠赤外線ヒーター」と呼ばれるタイプのヒーターになります。「遠赤外線ヒーター」の特徴としては、部屋全体を暖める効果が薄いため、「寒さがひどい時のポイント使用」に適しています。帰宅直後や脱衣所、真夜中まで夜更かしした時、などが主な使用シーンになるのではないでしょうか。
同じ「遠赤外線ヒーター」には「カーボンヒーター」や「シーズヒーター」などがありますが、このハロゲンヒーターは他のヒーターに比べて、出荷台数は減少傾向にあると言われています。その理由は「人体を暖める効果が低い」、「上位機種のカーボンヒーターは同じ電力で2倍も暖かい」といった点にあります(技術的な説明は今回は省略します)。
一方で、やはり最大のメリットは「本体価格の安さ」です。安い物ですと3000円未満で購入できます!ただし、全体でみると、カーボンヒーターと同程度の価格のものも多く、減少傾向は続くのかなと感じました。
3. まとめ
最後に、この記事のまとめになります。
- ちょっとした使い道ならハロゲンヒーターは本体価格が安いのでオススメ
- ハロゲンヒーターの電気代は「弱モードで10円弱、強モードで20円〜30円」。目安値として、強モードで1日の平均利用時間が1.5時間を超えると、電気代が1000円を超えてくるため、注意が必要