梅雨時期や夏場の湿気対策だけでなく、冬の結露対策やカビ防止にも大活躍するのが「除湿機」。単に除湿機と言っても、除湿方式によって特徴も違います。そこで、今回はます「除湿機の電気代」をまとめ、合わせてその節約方法もご紹介したいと思います。
なお、人気の高いプラズマクラスターについては、「要注意!プラズマクラスターを24時間運転したときの電気代」で詳しく紹介していますので、そちらも参照ください。
1. 除湿機の電気代っていくら
まず、最初に除湿機の電気代がいくらぐらいかかっているのか、計算してみます。除湿方式によってばらつきはあるのですが、1時間あたり約4.7円から約7.3円。もし1日平均8時間使ったとすると、1ヶ月で約1100円〜1800円近くかかる計算になります。付けっ放しのご家庭だと、除湿機の電気代って意外にかかるようです、、、、
<除湿機の電気代例>
方式 | コンプレッサー式 | デシカント式 | ハイブリッド式 |
検証用製品 | ①シャープ CV-E71 | ②パナソニック F-YZL60 | ③パナソニック F-YHLX120 |
消費電力(W) | 180W (60Hzで除湿運転の場合) | 280W(60Hzで除湿運転標準モードの場合) | 235W(60Hzで除湿運転で中モードの場合) |
電気代/1時間 | 約4.7円 | 約7.3円 | 約6.1円 |
電気代/1日※ | 約37円 | 約58円 | 約49円 |
電気代/1か月 | 約1,110円 | 約1,740円 | 約1,470円 |
※ 電気代の計算式:消費電力(W) ÷ 1000 × 25.91円 × 8時間(1日8時間使用を想定)
2. 除湿機の電気代を安くする方法
「除湿機の電気代は意外に高い」と判明したところで、少しでも除湿機の電気代を節約する節約術をご紹介してみます。
方法1: 衣類乾燥運転モードは使わない
衣類乾燥運転モードにすると、消費電力が跳ね上がります。なるべく、除湿運転に設定しましょう。
例えば、③のパナソニックF-YHLX120の場合、衣類乾燥運転の速乾・強の消費電力は715Wです。除湿運転の235Wと比べると、480Wも差があります!もし、1日8時間運転したとすると、1日で99円、1ヵ月で2,970円も電気代が高くなります!
方法2:扇風機を併用して洗濯物を乾かす
「衣類乾燥モードは使わない」と紹介しましたが、部屋の中で、洗濯物を乾かしたい状況の時もあるでしょう。
そんな時は「扇風機と除湿モードを併用」してみてください。洗濯物を部屋に干し、除湿機を除湿運転(通常モード)に設定の上、なおかつ洗濯物には扇風機の風を当て続けましょう。
扇風機の電気代は、毎日12時間使っても月額で約150円と格安です!さらに、部屋干しで何も当てない時と比較すると、扇風機なら約半分以下の時間で洗濯物を乾かすことが可能です。
方法3: 結露しやすい時間帯のみ除湿機を使う
一般的に結露は、朝や晩に多く発生し、昼間になると消えることが多いです。
冬場は結露の発生しやすい朝晩のみ除湿機を使い、昼間はなるべく除湿機を使わずに、換気扇を回したり、窓を開けて換気することにより、除湿機の使用時間を少しでも減らすことができます。
方法4: 押し入れやクローゼットの扉はできるだけ開け放つ
押し入れやクローゼットの扉を、定期的に開け放っておくことにより、湿気やカビを防ぐことができます。晴れている日は朝から夕方まで状況が許す限り、押し入れやクローゼットの扉は開けっ放しにしておきましょう。
また、ものを詰め込みすぎていると、余計にカビが発生しやすくなります。多くても、6、7割程度の収納を心がけ、空気を通りやすくすることで、除湿機をなるべく使わずに、押し入れやクローゼットの湿気やカビを防ぐことができます。
まとめ
- 除湿機の電気代は、1時間あたり約4.7円から約7.3円。もし1日平均8時間使ったとすると、1ヶ月で約1100円〜1800円近くかかる
- 節約術1: 衣類乾燥モードはなるべく使わない
- 節約術2: 部屋干しで洗濯物を乾燥させたい場合は、扇風機を併用する
- 節約術3: 冬場は結露しやすい朝晩以外は、なるべく除湿機を使用しない
- 節約術4: 定期的に押し入れやクローゼットの扉を開け放っておくことにより、湿気やカビを防ぐことができる