エアコン、扇風機、冷風機、、、、、一言で冷房器具と言っても、いろいろな種類があります。それぞれ好きキライがあるかと思いますが、今回は「どの冷房器具が1番電気代が安いのか」という切り口で、それぞれを比較してみました。
1. 冷房器具の種類と特徴
①エアコン(エア・コンディショナー)
室内機と室外機の2つで1セットで、この2つを繋ぐパイプを駆け巡っている「冷媒」によって部屋を涼しくする仕組み。冷風を作り出すことができ、設定温度も調整可能。価格は高め。
②冷風扇(れいふうせん)
水が蒸発する際に気化熱を奪うことを利用した、主に家庭用の簡易な冷房装置のこと。エアコンほどの冷風は出ないが、扇風機よりも少し涼しい風を送ることが可能。価格も手頃である。
該当機種:山善(YAMAZEN) 冷風扇 FCR-D402 消費電力:47W(60Hz)
③冷風機(スポットクーラー)
仕組みは普通のエアコンとほとんど一緒。冷風扇とは異なり、きちんと冷たい風が出る。エアコンよりもパワーは弱いが、エアコンを設置できない部屋でも置くことができる。本体に水がたまるので水捨てが少々面倒である。
該当機種:ナカトミ ミニスポットクーラーSAC-1800 消費電力:675W(60Hz)
④冷風除湿機
除湿機に冷風機能がついている商品。エアコン同様にコンプレッサーを使用するので、しっかりと冷たい風が出る。冷風は出るが、同時に熱風も作り出すため、設置の際には工夫が必要。1人なら充分涼しいが、部屋全体を冷やすのには不向き。水捨てが面倒だが、除湿もできて便利。
該当機種:コロナ(CORONA) 冷風・衣類乾燥除湿機 CDM-1415 消費電力:除湿時330W 冷風時370W(60Hz)
⑤扇風機
回転する羽によって風を発生させる。サーキュレーターとは、目的や構造が異なる。使いやすく価格も安めの商品が多いが、エアコンのような冷たい風は出ない。
2. 5種の冷房器具の電気代を比較
電気代が安い順に並べてみます。
冷房器具 | 1時間あたり | 1日あたり(24時間) | 1ヶ月あたり |
⑤扇風機 | 約1.1円 | 約26.4円 | 約792円 |
②冷風扇 | 約1.2円 | 約28.8円 | 約864円 |
④冷風除湿機 | 約9.6円 | 約230円 | 約6,900円 |
①エアコン | 約12.0円 | 約288円 | 約8,640円 |
③冷風機(スポットクーラー) | 約18.0円 | 約420円 | 約12,600円 |
想像していた方も多いとは思いますが、一番電気代が安い冷房器具は、扇風機でした!「冷風除湿機はエアコン並みに高い!」というのは意外に思う方も多いかもしれません。
なお、扇風機の電気代の詳細や上手な使い方については、こちらの記事もご覧ください。
それぞれの冷房器具には、長所と短所があり、一長一短で「これが絶対に良い!」とは言い切れませんが、それぞれの特徴を参考に最適な冷房器具を選ぶことが、節電につながります。
まとめ
- 一番電気代が安い冷房器具は、扇風機で1時間あたり約1.1円
- 冷風扇の1時間あたりの電気代は、約1.2円
- 冷風除湿機の1時間あたりの電気代は、約9.6円
- エアコンの1時間あたりの電気代は、約12円
- 冷風機(スポットクーラー)の1時間あたりの電気代は、約18円
- 自分の生活スタイルに合わせて、適切な冷房器具を選ぶことが節電につながる