魚を飼おう!と思ったときに、ふと気になってしまうのが電気代ですよね。そんな方のために、「水槽の一ヶ月の電気代」と、「水槽の電気代の4つの節約方法」をまとめてみました。結論だけ知りたい方は、記事の最後のまとめを見てください。
1. 水槽の電気代はいくら?
同じ魚を飼うのでも、水温管理がどれだけ必要かによって電気代が変わってきます。どの魚でも必須の「外部フィルター」「照明」と、水温管理用の「冷却ファン」「ヒーター」の電気代を計算してみます。
a. 外部フィルター(ブクブク)
使用時間:24時間
0.005kWh × 26.00円 × 24時間 × 31日= 約96.7円/月
b. 照明
使用時間: 8時間(夜間のみ)
【蛍光灯4本の場合】
0.018kWh × 4本 × 26.00円× 8時間 × 31日= 約464.3円/月
【LED4本の場合】
0.015kWh × 4本× 26.00円 × 8時間 × 31日= 約386.9円/月
c. 冷却ファン
使用時間:夏場の水温が高い時のみ(12時間)
0.004kWh × 26.00円 × 12時間 × 31日= 約38.7円/月
d. ヒーター
使用時間:冬場の水温が低い時のみ(12時間)
0.15kWh × 26.00円 × 12時間 × 31日= 約1,451円/月
※26.00円は1kWhを1時間使用した際の目安電気代。東京電力従量電灯B(第2段階)の料金(2019年10月時点)
合計すると、夏場で約136円〜600円/月、冬場で約1,548〜2,012円/月が、だいたいの目安と言えそうです。もちろん、飼っている魚の種類や、生活環境によって、水温管理の度合いが決まりますので、そこはご注意ください。例えば、金魚などは水温管理をしていない方も多いかと思います。
いつも稼働している「外部フィルター」や、夏場の「冷却ファン」はあまり電気代はかかっていない一方で、ヒーターは月額1,400円以上もかかる可能性があります。以前に紹介した、家庭の消費電力4位の平均的なエアコン電気代も同じくらいですので、かなり電気代と言えるでしょう。
2. 水槽の電気代の4つの節約方法
以上の器具別の電気代がわかったところで、水槽周りの電気代を節約する方法をご紹介します。特に「照明」や「ヒーター」の電気代を減らす方法が重要と言えそうですね。
① 水槽をリビングに置く
お手軽で一番効果が高そうなのは、この方法ではないでしょうか。
家族が集まるリビングは、冬場でも暖房がついている時間が長いですし、他の部屋と比べれば、温度がほぼ一定です。そのため、その分、冷却ファンやヒーターを使わなくて済み、結果として電気代の節約になります。お子様やペットがいたずらしないか心配な方は、高い場所に置いてくださいね。
② 外出時は、断熱材や発泡スチロールで保温
ご存知の通り、ヒーターには、水温センサーが付いていて、水温によって自動でついたり消えたりします。そこで、外出する際などは、水温が低くなりすぎないよう、発泡スチロールや断熱材等で水槽を囲っておけば、それだけ消費電力を節約できます。寒冷地では、ヒーターの月々の電気代が、2,000円から3,000円になる場合もあるようなので、ぜひ実践してみてください。
③ 照明をつけない
熱帯魚や海水魚には照明は必需品ですが、淡水魚の場合には、絶対に必要ではありませんので、照明を無くしてしまっても良いかもしれません。ただ、「照明がないと、綺麗に見えないじゃないか!」という方も多いと思います。そんな方は、明るい色の砂利を敷いて、蛍光色の草を配置する、というのはいかがでしょうか。水槽の中が、照明なしでもかなり明るくなります。
④酸素補給タブレットを使う
ちょっと節約効果は低めで、5リットル位の水槽に限られてしまうのですが、外部フィルターを取り外して「酸素タブレット」を入れるだけ、というお手軽な節約方法もあります。 「ニッソーの酸素ぷくぷくタブレット8粒入り」は510円(税込)※ですので、1個あたり約63.8円。約5リットルの水槽に1粒入れたとして、1ヵ月効果が持続します。外部フィルターの電気代が1ヵ月96.7円なので、タブレットに替えれば1ヵ月で32.9円お得!
※価格は、2019年10月現在のAmazonの価格を参照
ただ、5リットル位の水槽に限定したのは、水槽が大きくなると、使うタブレットの数が増えて、逆にコストが高くなってしまうためです。昔ながらの金魚鉢にはぴったりな方法ですので、ぜひ試してみてください。
まとめ
- 水槽の電気代は夏場で約136円〜600円/月、冬場で約1,548〜2,012円/月
- 水槽の電気代の節約方法
- 水槽をリビングに置いて、水温を調整しやすくする
- 外出時は、断熱材や発泡スチロールで保温
- 淡水魚の場合は、照明をつけずに、明るい砂利や海藻で工夫する
- 酸素補給タブレットを使う
電気代を節約しながら、常に水槽をきれいにしたり餌を与えることも忘れずに、アクアリウム生活を楽しみたいですね。